2021年8月2日から11月21日まで
長野県大町市で開催されている
「北アルプス国際芸術祭2020-2021」
に行ってきました。
2017年に第1回が開催され、その3年後
2020年に開催される予定でしたが
新型コロナウィルスの影響で
2021年夏に延期され、
さらに秋に延期されました。
また開期も10月10日までとなっていましたが
11月21日まで延長されました。
私は10月に長野で住み込みで働いていたので
タイミングが良く、まるで「行け」と
言われているかの様な運命を感じ、
実家に帰る途中で見に行きました。
作品は大町市内に点在しています。
全て見るには車が必要なので
レンタカーを借りて周りました。
パスポートを買えば全ての作品を
無料で1回見ることが出来ます。
また、作品によってスタッフが居る所
居ない所がありました。
スタッフはおそらくボランティアで、
地元の方がほとんどではないかと
思いました。
まず、パスポートにスタンプを
押してもらうのですが、
スタッフの方がみんな親切で
作品の紹介や見どころを教えてくれたり、
気さくに話しかけてくれたりして
いい気分で周る事が出来ました。
またこの芸術祭は
作品を鑑賞するだけでなく
地域の自然を体感する事も
楽しみの1つだと思います。
元々ある自然や町の中に
作品を置き、初めて完成する作品でした。
美術館などでは作品単体で見ますが、
芸術祭は地域の自然や町、暮らしと
合わさって完成するアートです。
私は自然の中にいきなり作品が現れ
独特の雰囲気になるアートに惹かれ
続けていました。
各作品の近くに駐車場が用意されていますが
中には作品まで2,3分歩く
場合もありました。
その道中も開けた景色で、
どこまでも続く畑や
近くに見える迫力満点の
雪をかぶった北アルプスの山々
が見え、素晴らしい道でした。
また大町市の歴史や
文化を学べる作品が多く、
勉強になりました。
「塩街道」が通っており、
作者によって表現の仕方が異なり
同じ題材でもこんなに違うのかと
驚きました。
私は2日間かけて周りましたが、
4作品見る事が出来ませんでした。
そのうちの3作品は、
入国制限で来日できず
制作できなかった作品で、
もう1作品は熊が出没して
閉鎖されてしまい
見る事が出来ませんでした。
しかし、これこそ自然の中で
開催する芸術祭という感じ
がして関心してしまいました。
アートはアートだと言われればアートになる
もので、特に現代アートは個性的で
理解するのは少し難しいと感じています。
この芸術祭は地域振興の
目的もあるそうですが、地域の方からすると
今後具体的にどうやって
地域が盛り上がるのか
見えにくく疑問を持たれた方
もいるのではないかと思います。
車で参加している方がほとんどで
あまり地域にお金を落として
行かないのでは、と思いました。
また、作品によって思っていたよりも
「すごい」と思うものや、
「そうでもないな」と思うものもあり、
個人の感性が試される芸術祭でした。
平日という事もあってか
他のお客さんも少なく寂しい
感じがしました。
ですが、私は逆にゆっくり作品を
鑑賞出来て良かったです。
他の地域や県外からの
お客さんがほとんどでしたが
大町の方も周られていて、
地域の方も楽しんでおり
芸術祭全体がいい雰囲気
だったので満足出来ました。
今度はアルペンルートに行ったり
大町温泉に泊まってみたい
と思ったので、
私は芸術の罠にはまり
大町の事が好きになったようです。
終わり