続き
シベリア鉄道ロシア号に乗り込み、
時刻は19時10分
列車は静かに発車しました。
さっそく食堂車で夕食を
取ります。
美味しくないという人や
美味しいという人など
様々な意見がありました。
メニューはボルシチなどの
ロシア料理中心です。
確かに、日本人や外国人は
6日間も同じメニューだと
普段食べていない料理なので
飽きてしまい、美味しく
思わなくなるかも
しれません。
ウラジオストク駅を出てしばらく
すると、シベリア鉄道唯一の海が見える
場所がありますが、外はすでに
真っ暗でなので、見えません。
翌日の朝にアムール川に掛かる
鉄橋を渡ります。
このアムール川の河口で出来た氷が
南下しながら成長して、
北海道に流れ着きます。
雪化粧をした、何もない広い草原を
ひたすら走ります。
草原、町、草原の順に
景色が繰り返されます。
シベリア鉄道は広大なロシアの
大事な輸送ルートで、
ひっきりなしに貨物列車と
すれ違います。
日本の貨物列車よりもはるかに
長い編成の列車ばかりです。
スケールの違いに驚きます。多分
また、いろんな方向へ線路が伸びて
いくのも確認できます。
貨物列車がロシアの荷物輸送を
担っているのが分かります。
シベリア鉄道の列車は停車時間が長い
駅があります。
大きな町では約30分停車します。
列車をおりて煙草をふかしたり、
売店でお菓子を買っている様子が
見られます。
また、ホームにある屋台で
食べ物などを売っている
そうですが、衛生的によくないので
気を付けるようにガイドブックなどに
書かれています。
長時間停車の場合、駅舎を見に行くのも
いいでしょう。ソ連時代の豪華な駅舎は
装飾が見事で芸術品のようです。多分
しかし、発車時間よりも早くドアが閉まって
しまう場合があるので、時間に余裕を
持って行動しましょう。
4日目の午前にウランウデ駅を
出発して約2時間後に
バイカル湖畔を走ります。
バイカル湖は水の純度が高く、
冬には氷の厚さが
1メートルになる事があります。
シベリア鉄道が完成する前は、
バイカル湖に線路を敷き列車を走らせたり
氷を砕きながら進む砕氷船を使い
鉄道連絡船として走らせていました。
外は見事に晴れ渡り、バイカル湖が
キラキラ輝いています。
氷が押されて盛り上がる
「御神渡り」もよく見えます。
4時間にわたり、バイカル湖畔を
走ります。その後、列車は坂を登り
トンネルに入ります。
このトンネル建設は難工事だったそうです。
トンネルを抜けると
すっかり景色が変わります。
その日の午後に列車は古い町並みが残り
ロシアのパリと呼ばれるイルクーツクに
到着します。
ここまでで、全行程の4分の1程度です。
モスクワはまだ先です。
続く