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映画「ビックアイズ」色彩と感情の上手なミスマッチ

 

2014年公開のアメリカ映画、マーガレットキーンの伝記作品

 

あらすじは、マーガレットは夫と別れ娘と引っ越してきた地で、画家のウォルターと出

会う。出会ってすぐ、二人は結婚。ウォルターの知り合いのクラブのトイレ前で二

人の絵を売っていたところ、マーガレットの絵が完売する。

 

その時ウォルターは自分が描いた絵だと嘘をついてしまう。一方、マーガレットの絵の

人気は上がっていくばかり、マーガレットは始め、嘘をつかれたことにショックを受け

ていたがウォルターに言いくるめられてきた。

 

金持ちになり、ウォルターは上機嫌で画廊オープンや画集などを売り出した。しかしマ

ガレットは孤独で、娘にも嘘をつかなければならない状況に心が疲れて行ってしま

う。そんな時、絵画の酷評が新聞に載ってしまう

 

このことをきっかけに結婚生活は破綻。マーガレットと娘はハワイに引っ越

して一年が過ぎる頃、絵画の真実を公表する。しかしウォルターはマーガレットが狂っ

ているという記事を出させた為、そこでマーガレットはウォルターを訴えた。

 

法廷で実際にビックアイズを描くことで、真実が暴かれ、マーガレットはようやくビッ

クアイズの権利を手に入れることができた。

 

1950年から1960年にかけてビックアイズシリーズで金持ちになった実話で、ウォルター

を見ているとどんどん金持ちになっていく姿は気持ち良いくらいでした。

 

マーガレットの感情と全く逆の原色の明るいカーテンや、ドレスが目を引きます。

 

マーガレットが心を病んでいた時にも鮮やかな青や緑のドレスを着てパーティーに出かけています。

 

前半湖畔で二人で並んで絵を描いているとき、後ろのベンチにわざとらしく座ってい

る、おばさんがいますが質はマーガレットキース本人だそうです。

 

感想

時代がド派手な配色の時代なので当たり前ですが、それにしても、鮮やかすぎるんでは

ないかと思うくらいです。一番印象に残るのは、鮮やかな色使いという事です。007シ

リーズで50,60年代に公開されたものや、この時代を描いたどの映画よりも、鮮やかな

色使いだと思います。(007は技術的な問題もあると思いますが)

 

ビックアイズは無表情の孤独な子供や女性が描かれており、マーガレットの感情を表し

ている絵だと思い、ウォルターのように上機嫌だとビックアイを描く事はできなかった

と思います。個人的に、わかりやすい規則性がある絵が好きなので、ビックアイズは気

に入りました。

 

映画は自分の知らない、昔の素晴らしいものを知ることができるので、昔の時代を題材

にした映画を観てみると、素晴らしい発見があると思います。ぜひ観てください。